あなたのペットがベクターになった時まず、虐待?実験?から読まれるといいと思います。ちょっと、新聞をよく読んでいる人とかならば、名前くらい聞いたことがあるかもしれない病気。 エボラ・出血熱 アフリカ大陸で多数の犠牲者を出しているエボラ・ウィルスの事は、日本ではあまり話題に上がることはないんだけれども。 疫学者の間では、これほど恐ろしい病気はないんだ。 疫学者だけではなく、事実これほど、本当に恐ろしい病気はないかもしれない。 エボラ・ウィルスは、感染者の50~90%が死に至るという極めて強力な病原性を持つウィルスである。 エボラ・出血熱の主症状として。 ・非常に突発的 ・重症のインフルエンザ症状が、最初の兆候。 ・高熱 ・眼結膜炎 ・咽頭痛 ・筋肉痛 ・頭痛 ・胸・腹部痛 ・出血(下血、吐血) ・死亡 である。この筋肉痛や腹部痛というのは、筋肉組織が破壊され、そこから出血するために起こる痛みである。 解剖学的所見では、内臓がただれ腐敗しているそうである。 1994年にはガボンと中央アフリカ共和国でエボラ出血熱が流行し、発症者451名、死者351名を数えた。さらに、2000年にはウガンダで流行し、発症者425名中、224名が死亡した。 エボラ・ウィルスは、今日に至るまで感染経路がまったく解明されていない。 自然界からヒトへの経路は全く不明。 エイズや、マールブルグ、Bウィルス病などの、他のバイオハザード級の恐ろしい伝染病の多く(これらの伝染病をエマージングプラグーなどと呼ばれたりする)は、類人猿でも人間は発症してサルはキャリア(病気を発症しない)になることが多く、サルがベクターと考えられているが、エボラ出血熱に関しては、チンパンジーとの関連で、ヒトと同様終末宿主であり、ウイルスキャリアではないという調査結果が出ているのだ。 ヒトからヒトへの感染は、医療機関での汚染注射針の頻回使用、医療や看護、家庭や病室での家族などの介護の場での基本的器具(手袋、マスク、ガウン、長靴、ゴーグルなど)が不足していることによる。 空気感染はないとされている。感染源となるのは血液、分泌物、排泄物(尿、吐血、下血など)。唾液などの飛沫。 ただ飛沫感染の場合は、その多くがベクターを介して広がる可能性が多いのである。 大学の論文でチラッと読んだのですが。 エボラ・ウィルスに感染しても発症せずに媒介者となる動物がいるのではないかと考えられている(本当!) そして、人間にとって最も身近な動物である犬が媒介者(ウィルス・キャリア)になっている可能性があるという結論に達したそうである。 致死率90%のエボラ・ウィルスは犬が運んでいる? これは、まさに冗談ではない。 さらに、犬がエボラ・ウィルスに感染しても発症しない動物である可能性があるのだ。 つまり、簡単にぶっちゃけ言うと。 ・犬はエボラに感染しても、発症しない、へっちゃらでいる。 ・エボラ出血熱は死亡率が高い。かかったら死ぬしかない。 ・エボラ出血熱は、おそらく接触感染、飛沫感染で広がる。 ・治療方法がない。 ・お宅のワンちゃん、エボラ持ってるかもしれない! という図式になるのである。 繰り返すが、これは冗談ではないのです。 幸いなことに、日本にはエボラ出血熱は上陸していないため、今のところは安心ではあるが。 犬が無症状のままエボラを媒介することが事実であれば、恐ろしいシナリオも描けてしまうということには間違いないのだ。 うちの子に限って・・・で済まされるものではない。 検疫があるので、ありえない・・・と言うことなかれ。 たとえば、貨物船の船員が現地で見つけた猫や犬を船に乗せてしまうというのは珍しい話ではない。 そのまま、その船が日本などに寄港したときに、船から脱出して上陸するかもしれない。 ただし、その前に船内でエボラが流行してしまう可能性の方が高いだろうが。 もう1つのシナリオとしては、テロに悪用されないかという点である。ガボンやコンゴなどで調達したエボラ・キャリア犬をなんらかの形で密輸するだけで、ターゲット国に甚大な被害をもたらすことができる可能性がある。 繰り返すが。 ・エボラにかかったら死ぬ。 ・治療法も、予防接種もない。 ・全国民の命にかかわるバイオハザードである。 エボラの保菌者になっている犬が欧米や日本に上陸したらどうなるだろうか? ベクターコントローラーである俺は、必ず殺しに行くであろう。 というか、大量虐殺を始めるしかないのである。 それが、人類を助けるためなのである。 もし、日本でエボラ出血熱が発生した時。 そしてベクターが犬であることが確立された時。 あなたは、どうされますか? これは、本当に冗談で済む話ではないのです・・・・。 つづく |